一巻完結漫画!「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」が、いい。
最近少しずつ忙しくなってきました~
まぁ周りはもっと忙しそうですけどね:)
ぼくはバイトしてない分、自由です!
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1巻完結漫画です:)
前回は「聖マッスル」という、ある意味”過激”な作品の紹介をしました。笑
あの漫画は、1巻完結漫画としては固有の地位を確立している作品でした。
(「キング・オブ・カルト」とか面白すぎでしょ笑)
今回の、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」は、さらに(?)確固たる地位を確立しています。
ぼくが1巻完結漫画をネットで探している時に、1番初めに見つけた漫画であり、1番多くのサイトで紹介され、感覚的ではありますが、最も高い評価を得ていた作品です。
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インパクトとリアルに満ちた冒頭から始まる
テーマは、「吃音(きつおん)」。
人前に出ると、ことばが発せなくなってしまう、一言目が詰まって話しだせなくなってしまう一種の病気です。
主人公の女の子は重度の吃音症で、高校1年生の初めての自己紹介で、自分の名前が言えずに、クラスの笑い者になってしまうところから始まります。
かなりドぎつく描かれてます。
でも、吃音症の方の苦しみというか、困難を伝えるには、このくらいでないといけないんやろなぁ、とも思います。
なんか、冒頭からすでに胸が苦しくなりますね。
そんな志乃にも、唯一の友達ができます。
そして、この友達”加代”のおかげで、歌であれば綺麗な声でつっかえずに歌えることを認識し、少し明るくなります。
ギターを弾ける加代と、きれいな声の志乃で音楽活動をしてみようと話し、いい方向に進むかと思いきや、とある男子生徒の登場により、それも上手くいきません。
唯一の友達である加代との仲にも亀裂が入ります。
これも辛くなりますね…
うぅ、くるしい。
志乃の苦しみが強く伝わってくるシーンです。
このまま暗い終わりを迎えるのかと思いきや、また加代のおかげで、自分で自分を受け入れるようと決心します。
そして、爽やかに、やさしく終わりをむかえます。
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ドぎつさとリアルとあとがきと
おそらく、完全に妄想で吃音患者の話を書くと、ここまでドぎつく、衝撃的に 描きあげることはできないでしょう。
というのも、作者の押見修造さんも吃音症なんです。
この漫画は、押見さんの実体験を基に描かれたものです。
今でもまだ、自己紹介は怖いらしく、名前を聞かれたりすると、逃げ出したくなるそうです。この辺りの話は、あとがきに簡潔、かつ強いメッセージ性をもって書かれています。
あとがきまで、すべて読みきってくださいね:)
これは、評判通りのすばらしい漫画でした。
「聖マッスル」からは、あまり内容は感じられずとにかくインパクトって感じでしたが、これは大いに感じるものがあり、考えさせられる漫画です。
終わり方が爽やかでやさしいのでホッとしました。笑
デハ。